阪神が近大佐藤の芽を摘む恐れ 現首脳陣は守備指導力なし
大学最後の大会で実力を遺憾なく発揮している。
6日、阪神からドラフト1位指名された佐藤輝明(近大)が、大阪市内で行われた関西選手権1回戦で大商大と対戦。七回に右翼フェンス直撃の2点適時三塁打を放つなど、攻守で活躍し、8日に行われる決勝戦へ進出した。
「悔いがないように、しっかり勝ちきりたい」
こう話した佐藤は、走攻守三拍子揃った逸材としてメジャーもその将来性を高く評価している。あるメジャー球団のスカウトは、「ソフトバンクの柳田クラスの潜在能力を秘めている。日本でトリプルスリーを狙えるのはもちろん、187センチと体が大きく、タフなメジャーでもやっていける可能性はある。本人も関心を持っているというし、将来が楽しみだ」と指摘する。
しかし、阪神では早くもポジション問題が浮上している。近大入学当初は外野を守っていたが、三塁守備の適性の高さを見いだされ、コンバート。本人もプロでの三塁挑戦を希望している。俊敏性に加え、ハンドリングも長けており、近大の田中監督は、三塁にとどまらず、「二遊間でもできると思っている」と話している。プロでも、ソフトバンクなどが内野手としての適性を高く評価していたが、阪神では主砲の大山が三塁にいることから、外野起用構想を掲げている。