田中“楽天1年限定”説がはらむ危険 メジャー再復帰は絶望的
依然として所属先の決まらない田中将大(32=ヤンキースからFA)に「楽天1年限定復帰」説が浮上している。
田中にはメジャーで10年プレー、その後、楽天に戻る青写真があるといわれる。
昨季までのメジャー7年間で78勝。あと22勝で100勝に届くうえ、ヤンキースという強豪球団の先発を務めながら一度もワールドシリーズを制していない。
昨季のプレーオフはチームを牽引するどころか、地区シリーズでレイズに敗れた際の戦犯になった。メジャーで不完全燃焼なのは明らかで、ゆくゆくは古巣の楽天に戻ろうと考えているにせよ、そのタイミングは今オフではないと考えているはずだった。
■10億円前後のベテラン優先
しかし、ここにきて周囲の状況や置かれた立場はガラリと変化した。
複数の米メディアによれば、田中の希望は年15億円以上の評価とか。本人の希望に応えられる球団は限られるうえ、米国のコロナ禍は間違いなく日本以上。
予定通りにシーズンが行われる保証はどこにもないし、田中と金額の大きな契約を交わすことを考えたら「10億円前後の1年契約で確実に計算の立つベテランを獲得した方がリスクは少ない」と考える球団が続出。ヤンキースを筆頭に、パドレスやツインズもそういった方向に舵を切り始めた。