大谷ローテ復帰でも勝ち手にできず?指揮官がタンデム示唆
このタンデムは直訳すると「2人こぎ自転車」。2人の投手で1試合をまかなうことから最近では「タンデム・ローテーション」の呼称が定着し、1人目が長くても4~5イニングを投げ、もう1人に残りを任せる。この起用法は本来、先発投手が力不足だったり、メジャーで実績のない若手に経験を積ませるためのものだ。当然、球数は制限され、1番手の投手は勝ち星の権利を得る五回を前に交代するケースも少なくない。白星は完全に度外視されるのだ。
大谷は今季初戦で最速163キロをマークするなど、球威は完全に回復した。イニング、球数とも限定されるタンデムで起用されれば、今春のオープン戦でマークしたメジャー自己最速164キロの更新も決して夢ではないが、渡米1年目の2018年以来の白星は手にできないかもしれない。