大谷“走攻守”3役こなし全試合出場 フル稼働に専門家も懸念
「マドン監督は、大谷がリアル二刀流でどこまでできるのか観察している段階だと思います」と、CS放送の大リーグ中継で解説を務める評論家の堀井恒雄氏がこう続ける。
「今季は手術した右肘に不安もなく万全の状態で開幕を迎えた上に、打撃に加え、投手としてもまずまずのパフォーマンスを見せています。監督としては調子のいい選手を起用し続けるのは当然のことでしょう。もちろん、メジャーは日程がタイトなため、マドン監督も決して大谷には無理はさせないはずです。このペースで出場し続ければ、大谷の負担は計り知れない。登板は10日に1度ぐらいが理想だと思う」
大谷はリアル二刀流や左翼守備を直訴するなど、自ら出場機会を求めているものの、「首脳陣から『大丈夫か?』と聞かれて『無理です』と答える選手はいません。それぞれの担当コーチであれば、選手の顔色や体のキレ、打球や投球などを見れば、その時の状態が分かるはずです。今後は大谷が出場に意欲を見せても、首脳陣が待ったをかけることも必要です」(堀井氏)。
シーズンを通じてパフォーマンスを発揮するためにも小休止は必要だ。