組織委職員は残業が月200時間 五輪開催ゴリ押しで悲鳴続出

公開日: 更新日:

〈大会の最終準備のため、職場によっては超過勤務を実施している職員もいます〉〈労働安全衛生法に基づき、職員の勤怠管理や所属長・産業医の面談を実施するなど、職員の健康については組織として安全配慮を行うとともに、衛生委員会等を通じて情報の共有や超過勤務の縮減にむけた取組を行っています〉

 月150時間超の残業や、職員のうつ病発症も質問したが、明言はなかった。東京五輪関連の著書がある作家の本間龍氏はこう言う。

「4月に決めるとしていた観客上限は6月中に判断を先送り。海外からの選手や大会関係者の人数も不透明です。決まっていないことが多いので、組織委職員はあらゆる事態を想定して準備を進めないといけない。激務になるのは当然です。なぜ決まっていないことが多いのかといえば、政府や組織委幹部が『開催ありき』でありながら、どうすれば安全に開催できるのか、明確な考えもなく、決断力もないからでしょう。『上』が無理に無理を重ねてきた結果、現場への負担が過重になっているのです」

 バッハ会長は1月下旬にも「選手、日本国民ら全ての人々に忍耐と理解を求めなければならない」と精神論を押し付けたが、いつまでも“サムライの国”のイメージを持たれても困る。「逆境」「忍耐」なんて言葉でコキ使う“ぼったくり男爵”は、まるでブラック企業のワンマン社長だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が