開会式リハーサル視察が目的?バッハ会長“逃げ恥”来日の訳
<何をするために来日するのか><怒りのシュプレヒコールを浴びせられることを分かっているのか><“逃げ恥”来日を許すな>
ネット上は批判的な意見が少なくない。IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長が7月12日にも来日すると報じられたことだ。バッハ会長は当初、広島県で聖火リレーが行われた17、18日に合わせて来日する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を理由に東京や大阪などで緊急事態宣言が延長されたことから断念していた。
19日から始まったIOC調整委員会で、バッハ会長は「アスリートが東京で輝くことを願っております。日本人の皆さんは、特徴である粘り強さ、逆境に耐え抜く能力を持っている。7月23日を全世界がともに祝うことになるでしょう。我々を頼りにしてください。そして、東京大会を偉大な成功に持っていきたい」とあいさつ。日本国内で中止を求める声が高まる逆風の中、あえて来日して予定通りの五輪開催を訴えて支持を得る狙いがあるとみられる。
バッハ会長は「国際的に430以上の大きなスポーツ大会を行い、のべ5万4000人のアスリートが大会に参加したが、その大会ひとつとしてウイルスを拡大することがなかった」とも言っていたが、単一競技で参加者も限られている大会と複数競技で参加人数も桁違いに多い五輪とでは比較にならないだろう。国内でプロ野球や大相撲が何とか興行できているのも人数制限があるからで、さらに言えば五輪はあらゆる国、地域から競技者が集まるのだ。