笹生メジャーV タフな舞台で光ったパワフル縦振りスイング
「全米女子オープン」は、笹生優花と畑岡奈紗の2人がともにメジャー初優勝をかけてプレーオフを戦うという日本のゴルフファンには最高の展開になりました。
笹生が19歳351日の大会最年少記録で制しましたが、メジャー特有の難設定会場もドライバー飛距離というポテンシャルがあったからうまく対応できたといえます。
深いラフではスイング軌道がインサイドから下りてくる横振りでは芝の抵抗も強くボールにうまくコンタクトできません。
笹生のヘッドが走る縦振りスイングなら米国特有の粘りのある芝にも負けず、フェースコントロールが可能になりうまく打ち出すことができます。ロブショットのように上からヘッドを入れたらボールを浮かせて、ふわっとやわらかいボールでグリーンに止めることもできます。
変則開催になった昨年12月の前回大会の教訓も生きたはずです。笹生は2日目が終わって6位と好位置につけて、3日目にパットのミスからスコアを崩しました。
そんな苦い経験があったからこそ、今大会は最終日の前半に連続ダブルボギーを叩いて崩れかけた悪い流れを立て直すことができたとみています。