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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

大坂なおみの全仏OP棄権の裏で進むテニス界の「地殻変動」

公開日: 更新日:

 選手はテニスの発展に協力する立場にある。しかし、だからといって、会見に出るべきだという単純な話でもない。

■古い革袋を捨てて

〈コロナとの闘い〉は必ずしもコロナ前に戻すことではない。この際、大坂の行動に便乗し、古い革袋を捨ててしまえという考え、“流れ”があり、それが間違いとは言い切れない。ただし、コロナ前の構造を否定して“200億円”を維持できる保証はない。

 大坂なおみは「無知は怒りを呼び、変化は人を不快にする」とラップのようなメッセージを流した。彼女がそれほど深く考えて行動したとは思わない。ウィンブルドンは休んで、何もなかったような顔でオリンピックに来ればいい。彼女はチャンピオンだし、少なくともテニス記者は時代変化を見てきた。文句を言うやぼなヤツなどいない。

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