五輪メダル逃した松山英樹の敗因は「入るようなパットをしていない」こと
松山はフォロースルーを流すようなパットをする。だからマスターズ会場の高速グリーンが好きなのだろう。けれども、世界的なパットの名手、例えばタイガー・ウッズなどはその典型だが、どんなに速いグリーンでもヒットしてフォロースルーを止める。
「ホールアウトするパットはカップを外すな」という格言がある。1メートル足らずのパットは、切れそうなラインでもカップの範囲内でしっかり打ったほうがよいという意味だ。
青木功は「曲がる前に入れる」とよく言った。
しかし、最終日の松山はショートパットでもラインを膨らませて、柔らかく転がそうとしたからカップを外れてしまった。
5メートル以内のバーディーチャンスが11回ぐらいあったが、何度天を仰いだことか。最終日は32パット。出場60選手中59位であった。でっかい体と、こわもてに似合わずハートは小さいのだろうか。