著者のコラム一覧
植月正章元アシックス営業本部長

1938(昭和13)年、鳥取県智頭町生まれ。57年オニツカ㈱入社、77年㈱アシックス推進部長、84年理事、88年取締役販売促進部長、93年常務取締役アスレチック事業本部長、99年専務取締役フットウエア営業本部長。2003年任期満了に伴い退任後、兵庫陸上競技協会会長、神戸市体育協会副会長、兵庫県体育協会副会長、神戸マラソン実行委員会会長、近畿陸上競技協会会長などを歴任。

<11>50年以上の時を経て、再び東京五輪が行われ、日本代表の公式ウエアになるとは夢にも思わなかった

公開日: 更新日:

 2020東京オリンピック・パラリンピック日本代表の公式ウエアはアシックスだ。キーカラーの「サンライズレッド」は朝日が昇る力強さをイメージしたと聞いた。

 1964(昭和39)年の東京五輪。オニツカは選手村センター内と国立競技場の選手入場ゲート前の狭いスペースを与えられた。26歳の私は、そこのサービスブースでオニツカのシューズを海外選手にPRしていた。

 50年以上の時を経た東京で、再びオリンピックが開催されるとは夢にも思わなかった。そして、オニツカを前身とするアシックスと、オニツカの代理店会社を前身とするナイキが日・米の公式ウエアになるとは……。

 今や世界的なスポーツブランドに発展したナイキ。創業者のフィル・ナイトは米オレゴン大学の陸上部出身。スタンフォード大学経営大学院で学び、1962年に旅行で来日した際、神戸のオニツカ本社を訪問。鬼塚(喜八郎)社長に直訴し、米国でのオニツカシューズの販売権を得た。

 鬼塚社長が、どこの馬の骨ともわからない若者に販売代理店をやらせる気になったのはなぜか。自分も創業当時、リュックを担いで全国を歩いて営業していた。その姿とナイトが重なったからだという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動