最速100号王手ヤクルト村上宗隆に清原和博との共通点 21歳の“早熟スラッガー”を徹底分析
記録更新は時間の問題だ。史上最年少での100号本塁打到達まであと1本としているヤクルトの村上宗隆(21)である。
2000年2月生まれの村上は現在21歳7カ月で、最速記録を持つ清原和博(西武、巨人など)の21歳9カ月(4年目)を2カ月上回る。
清原は1986年のプロ1年目に新人記録の31本塁打をマークして以降、2年目29本、3年目31本、4年目35本を放ち、プロ4年目で100号に到達。以降、98年まで13年連続20本塁打以上を放ち、通算200号までの史上最年少記録を持っている。
一方の村上は、プロ1年目の18年は一軍では6試合出場でわずか1本塁打も、2年目に36本塁打、3年目は120試合制で28本塁打。4年目の今季もすでに34本塁打を放っており、実質的に3年間で100号到達となる。
■「2人とも逆方向に大きな打球が打てる」
巨人、広島で打撃コーチなどを歴任し、巨人時代に清原を指導した内田順三氏が言う。
「村上は、私が巨人巡回打撃コーチだった18年にプロ入り。2年目(19年)に一軍に定着して36本塁打。すごいなと思ったのは、2年目に2割そこそこだった打率(.231)を3年目に一気に3割(.307)に上げたこと。エンゼルスの大谷や阪神の佐藤輝はアッパー気味のスイング軌道だが、村上はレベルスイングに近いため、高めの球を上から叩けるし、打率も残せるのです」