巨人自力V消滅で迫る「粛清のオフ」 V逸なら詰め腹切らされるのは…原監督じゃない
3位巨人は26日、2位阪神との直接対決3連戦の第3戦に3―4で敗れ、2敗1分けと負け越した。阪神とのゲーム差は4に広がり、自力優勝の可能性が消滅した。
先発した山口俊(34)は三回2死から大山に看板直撃弾を食らい、先制を許した。続く糸原に四球を与えたところで原監督に交代を告げられた。3回途中2安打4四球1失点。球数は70球だった。
山口は日本では14年ぶりとなる中4日での先発だったが、あえなく撃沈。自身6連敗で7敗目(2勝)となり、7月7日を最後に、9試合も勝ち星から遠ざかっている。
巨人のチーム防御率はリーグ4位の3.59。阪神は同3位の3.54で、首位ヤクルトは同2位の3.43だ。さる球界関係者がこう言う。
■ヤクルトとの決定的な違い
「巨人からすれば、えっ? って感じでしょう。ヤクルトは4番の村上を中心とした破壊力抜群の打撃のチームという認識。確かに得点はリーグでダントツだし、ヤクルトの巨人戦防御率は5.06。巨人はヤクルトの投手を打っているだけに、『投手力は弱い』と思っても不思議じゃない。それなのに、チーム防御率もすでに抜かれています。ヤクルトの高津監督は今季、先発ローテーションを徹底的に管理していて、この日先発した石川がチームで初めて中5日が解禁されたほど。これまで中5日以内での起用は一度もないというから徹底している。巨人、阪神と比べて駒が足りないヤクルトでは、よほどの忍耐力がないとできないことです」