勝みなみ日本女子OP圧勝で今季賞金1億円突破! 気になる“実際の稼ぎ”と黄金世代のホクホクぶり
【日本女子オープン】最終日
今年も「黄金世代」だった。
国内女子ゴルファーの頂点を決める大会を制したのは23歳の勝みなみ。1打差の通算9アンダー単独首位発進から、終わってみれば後続に6打差をつける通算14アンダーの圧勝だった。
「今年はメジャー大会に勝ちたいと思ってやっていたので、本当にうれしいです」
インタビューで笑顔を見せた勝は優勝賞金3000万円を手にし、2020-21年シーズンの獲得賞金は1億円の大台に乗り、ランク7位にアップした。
勝は高1で出場した14年のバンテリン女子ゴルフでツアー史上最年少の15歳293日で優勝。高校卒業までアマチュアで通し、17年のプロテストに合格した。プロデビュー戦の前には「初賞金が入ったら通帳を見てニヤニヤしたい」と語っていた。
あれから4年。112試合の獲得賞金は約2億4500万円にもなる。
勝は女子プロ界を席巻する、いわゆる黄金世代だ。1998年度生まれの同い年には、16、17、19年大会覇者の畑岡奈紗(22)、昨年優勝の原英莉花(22)、もっか賞金ランク2位の小祝さくら(23)、今大会5位の渋野日向子(22)らがいる。
優勝ならスポンサーからボーナスも
彼女たちの生涯獲得賞金を見ると、畑岡は日米ツアーで7億円を突破。原も国内97試合で約2億円。渋野は国内49試合で約1億8700万円以外に、19年全英女子オープンVの約7200万円や昨年の全米女子オープン4位の約2780万円などがある。
今大会予選落ちの小祝(124試合)は約3億3000万円。上場企業の大卒サラリーマンの生涯賃金は3億~4億円といわれるが、彼女たちはこの若さで、すでにそれ以上か、同等の稼ぎがあるのだ。
あるツアー関係者は「その金額はあくまでもツアーの賞金額に過ぎません」と言って、こう続ける。
「例えば、勝は明治安田生命の所属で、スポンサーには日本航空やチャンピオン(ウエア)、ダンロップスポーツ(用具)などがついている。契約内容の詳細はわかりませんが、スポンサーは契約金のほかに、優勝賞金に応じたボーナスを出すところもある。勝の実際の稼ぎは、獲得賞金の2倍以上はあると思います」
ちなみに、学年では1つ下の稲見萌寧(22)は現在賞金ランクトップ。生涯獲得賞金は68試合で約2億8000万円。今年は東京五輪銀メダルの報奨金1000万円の臨時ボーナスもあった。この日2位の西郷真央(42試合)はツアー未勝利でも、プロ2年目の19歳にして約1億2250万円も稼いでいる。
女子プロの生涯獲得賞金トップは通算50勝の不動裕理(44)で13億6800万円。大坂なおみの昨年の稼ぎ(約66億円=ツアー賞金+スポンサー収入)にはかなわないものの、大卒程度の年齢でこれほど稼げる女子のプロスポーツは国内にはない。