岩崎優「今年はご馳走します」大学恩師への年賀状にしたためた“プチ決意”
岩崎優(8年目・投手・30歳)
「大当たり、万々歳ですよ。(2013年)ドラフト6位でこれほど成長するとはまったく思わなかった」と、球団OBがこう絶賛する。
「直球の平均球速は140キロを切りますが、非常に球持ちがいい。異様なくらい球持ちがいいんです。打者からすれば球速以上に速く見えるし、独特なフォームで球の出どころが分かりにくい。他の選手が真似しようとしても、できるものではありません」
セットアッパーとして今季は60試合に登板、3勝4敗40ホールド、防御率2.59。東京五輪日本代表入りした救援左腕を発掘したのは、岩崎の母校である国士舘大で当時、監督を務めていた、国士舘高の永田昌弘監督だ。
同監督が静岡市にある公立の進学校・清水東高の練習試合を視察した際、岩崎に一目ぼれ。公式戦では目立った活躍はしていなかったが、その日のうちに勧誘したという。
その永田監督が言う。
「育ててみたいと思ったんです。初めて見たのは日本航空高との対戦でした。エースで4番だった彼の特異な投げっぷりを見て、これは面白いぞと。学費無料という待遇で勧誘しました。進学校ながらオファーを受けてくれたのは、あまり勉強が好きじゃなかったのかな(笑い)」