阪神奇跡の逆転Vへ 怪物新人・佐藤輝明の復活がヤクルトに与える「重圧」

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 ここにきての「復活」は優勝を争うヤクルトにとっても、プレッシャーになるのではないか。

 阪神佐藤輝明(22)が24日の広島戦で8月19日以来の24号3ランを放ち、勝利に貢献した。

 打った瞬間、それとわかる当たりだった。相手先発の九里の速球をとらえると、右翼席へ特大のアーチ。これで気持ちが吹っ切れたのか、第4打席にも、これまで多くの三振を喫していた外角低めの変化球にアジャストし、痛烈なライナーで右前に運んだ。

 スランプの間、タイミングの取り方に苦心してきた怪物新人だったが、ここにきて復調の兆しが見えてきた。今季、阪神が好スタートを切れたのは、佐藤輝の存在があってこそ。調子を落とした7月以降、チームもそれに合わせるかのように貧打に悩み続けた。矢野監督は、9月10日に二軍降格を決断した際はじっくりと鍛え直す方針だったが、同23日に急きょ一軍へ呼び戻したのはリーグ優勝を果たすために欠かせない存在とみていたからだ。

 シーズンは泣いても笑っても残り1試合とはいえ、ポストシーズンも見据えれば、佐藤輝が以前と同様に5番、6番を担えば、打線はさらに活発になる。近本、大山の体調が万全ではないだけに、矢野監督にとっても佐藤輝の復活は喉から手が出るほど待ち望んでいたことだろう。

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