「Jクラブ名にネーミングライツ」の実現にはかなりの時間がかかる
しかし、これこそが「ホームタウン」の理念と言えるのではないか。
■地元のファンやサポーターは納得しないだろう
スポーツ紙の報道にあった「クラブ名にネーミングライツを認める」ことも、実現にはかなりの時間がかかるはずだ。
今秋スタートした女子プロリーグの「WEリーグ」は財政基盤が弱いことから「三菱重工浦和レッズレディース」といった具合にクラブ名にネーミングライツを認めた。
しかし、すべてのクラブが企業名を冠しているわけではなく、ジェフ千葉やAC長野パルセイロ、アルビレックス新潟、サンフレッチェ広島のようにJリーグと同じチーム名で活動しているクラブもある。
Jリーグは、曲がりなりにも地元企業と密接な関係を長らく作ってきた歴史があるし、地域名がすでに浸透している。
今さらネーミングライツと言われても地元のファン、サポーターは納得しないだろう。
これまで存続の危機に見舞われたチームはいくつかある。それでも危機を乗り越え、そして現在がある。コロナ禍で収入が激減したのも事実ではあるが、ようやく明るい兆しが見えそうな今、Jリーグ原理原則を変更することはあり得ない。(おわり)