高梨沙羅は開幕戦6位…悲願の五輪「金」取りに“1キロ”の壁【W杯ジャンプ女子個人戦】

公開日: 更新日:

 ノルディックスキーのW杯(ロシア・ニジニータギル)は日本時間27日未明、女子ジャンプ個人第1戦決勝を行い、予選2位の高梨沙羅(25)が1本目93メートル、2本目87.5メートルの合計203.6点で6位だった。オリンピックシーズンのW杯初戦は表彰台を逃した。

 銅メダルに終わった2018年平昌五輪後、「世界を相手に戦うには細かい部分から全てを変えなくてはならない」とフォームや着地姿勢などの見直しに着手。試行錯誤を重ねた末、ほぼ完成形に達して五輪シーズンを迎えたという。

 身長170センチを超える大柄な選手が多い海外勢に比べ、高梨は身長152センチ、45キロ。女子のトップジャンパーの中では小兵のひとりだ。

 体重が軽い分、滑り出しに勢いがつかず、助走速度は海外勢(平均時速90キロ)と比較して1キロ以上遅いことも珍しくなかった。

 助走路にできたくぼみにスキー板をぶつけてのスピードのロスを防ぐため、滑り降りる位置を安定させることで海外勢にも劣らないスピードを身につけた。

 全ての選手が同じ条件で戦うとはいえ、北京五輪で使用するジャンプ台は高梨にとっても初めてとなる。助走速度はジャンプ台、雪質などにも左右されるといわれ、五輪の公式練習で助走路の感覚を掴まなければならない。

 高梨の悲願の金メダル取りは助走速度次第か。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が