著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

元木大介コーチにサインをせがむと「虎っていう漢字、どう書くんでしたっけ?」

公開日: 更新日:

 そして、その視線の先を追っていくと、そこは記者席であり、そこには当時野球評論家とおバカタレントの二刀流の元木大介がいたわけでした……。「パ、パパ、元木がいるよ!」と興奮で声をひっくり返す虎太郎、「うん、元木だね、でも彼は阪神の敵、巨人OBだから見る必要ないから(笑い)」と返答する父……。

 しかし息子は笑いを返すどころか真剣そのものの目で、阪神の選手にチャンスがあったらサインを書いてもらおうと持ってきた色紙を俺の前に差し出し言ったのだった。

「パパ、元木さん知り合いだよね?」

「ああ、選手の頃からよく知ってるけど」

「サインもらってくれない!?」

「えーっ!! 阪神ファンが、元巨人の元木にサインを頼むの~!! しかも、あのテキトーでだらしなくて、いい加減なくせに阪神戦でよく打った憎っくきモトキに~!!」

 確かに俺から見た元木はそーだったのだけど、小学生の息子にしてみればテレビの中で当時大人気タレントであった元木はキラキラと輝いて映ったのでしょう……仕方なく記者席へ色紙を持ち入っていった俺(俺はNPBのプレスを持っています)「元木くん、悪いんだけどうちの息子にサインしてくんない!!」「いいですよ! あ、名前入れますね、なんて言うんですか」「虎太郎って言うんだ」「アハハ……虎太郎ですか! 阪神ファンのダンカンさんらしいですねェ」とあっさり引き受けてくれたのはいいが、背後で待ってても一向にペンが進まない??? 「そーか、俺の息子だから特別に虎のイラストでも入れようと図案を試行錯誤したりしてるのかなあ……」と思っていたら、突然振り向いた元木が言ったのだった。

「スミマセン、ダンカンさん、虎っていう漢字どー書くんでしたっけ?」だってさ……。そんな元木がヘッドコーチの巨人ってなんかスゴーい!!(笑い) (つづく)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  2. 2

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  4. 4

    3人の婚外子…菊川怜の夫・穐田誉輝氏“暴かれたスネの傷”

  5. 5

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  1. 6

    橋本環奈のパワハラ疑惑のこと? 嵐・二宮和也の正月番組のワンシーンが視聴者の間で物議

  2. 7

    橋本環奈《山本舞香と友達の意味がわかった》 大御所芸人に指摘されていたヤンキー的素地

  3. 8

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  4. 9

    夏菜の二の舞か?パワハラ疑惑&キス写真で橋本環奈に試練…“酒浸り”イメージもそっくり

  5. 10

    いまや大谷ドジャースこそ「悪の帝国」だ…カネ&人気&裏技フル活用でタンパリング疑惑まで