日本選手権の裏で囁かれる2025年「世界陸上」招致問題…変わらず補助競技場がうやむや
この事実が報じられたのは3月23日。日刊ゲンダイが陸連に「ルールはいつ改正されたのか」と問い合わせたところ、「2021年12月16日の理事会に提案して協議、承認された。各都道府県陸上競技協会にはその内容を通知済みです」と返答した。
とはいえ、実際に補助競技場がなければ世界陸上を行うことはできない。
「補助競技場は、代々木公園の織田フィールド(1周400メートル8レーン)と東京体育館の競技場(同200メートル5レーン)が検討されている。織田フィールドは国立から約2キロあり、バス移動になるが、問題ないですよ」
とは、陸上関係者。
「25年招致のライバルは、ケニアのナイロビなど4都市といわれているが、世界陸連のコー会長は、コロナ禍で無観客開催の東京五輪が終わった時、『お返しがしたい。コロナが終息したら国立を使い、人々が(五輪で)見損ねたものをお目にかけたい』とまで言った。開催都市が決まるのは7月中旬の世界陸連理事会だが、東京開催は決まっていると思う」
東京開催が実現すれば1991年大会に続き、2度目だが、「懸念されるのは補助競技場より、酷暑と高額な大会経費」(都庁職員)との声もある。