日本バスケ協会が堂々と国に助成金おねだりナゼ…三屋裕子会長でも体質は旧態依然なのか
先が思いやられる。
18日に行われたバスケットボール議員連盟総会。来年8月に開催予定の男子W杯について、日本バスケットボール協会の三屋裕子会長(63)がこう言った。
「プロモーションなど、かなりの運営費が見込まれるが、財源が確保できていない。内閣府やJSC(日本スポーツ振興センター)からの助成金を何とか確保したい」
男子W杯は日本(沖縄)とインドネシア、フィリピンの3カ国による共同開催。三屋会長は両国が国からのバックアップを得ているとしたものの、開催1年前になっても財源確保の見通しが立っていないのは問題だし、頼る相手が国というのもいかがなものか。五輪アナリストの春日良一氏が言う。
「結局は国に頼る、というのでは、昔の状態に逆戻りすることになる。私はバスケのプロリーグ創設構想時に、コンサルタントを務めました。(のちのBリーグ創立者の)川淵三郎氏に『経験者を組織に入れるべき』と進言しましたが、聞き入れてもらえないどころか、トップに連れてきたのはバレーボールの人(三屋氏)でした。Bリーグそのものはうまくいっている方だとは思いますが、昔からマイナー競技は何でも政府に頼ってきた歴史がある。会長職に政治家を据えることで政府からスポーツにカネを出させるように仕向けてきた。バスケは2006年に日本で開催したW杯で発生した資金運営の問題もまだ解決していない。東京五輪前にボクシングやテコンドーで組織内の問題が表面化しましたが、もしかしたらバスケもそうした体質が変わっていないのかもしれません」
そもそも、スポーツ団体は政治的中立でなければならない。スポーツの「自律」を規定する五輪憲章にもそう明記されている。議連会長に就いた遠藤利明東京五輪組織委員会副会長が「ここは岸田(文雄)総理にお願いしないと」なんて言っているが、国のカネを自分の財布とでも思っているのではないか。