卓球界大混乱!パリ五輪予選方式発表で「日本独自ルール」は水泡に帰すのか
混乱が広がっている。
2024年パリ五輪の卓球予選方式が国際卓球連盟(ITTF)から発表され、団体出場の男女各16チームにシングルス2枠が自動的に割り当てられ、シングルスは24年6月18日発表の世界ランク上位選手が出場権を獲得することになった。
この発表に動揺を隠せないのが日本卓球協会だ。日本協会は昨年9月、パリ五輪代表選考方法を世界ランクから国内重視に方針転換。世界選手権などに加え、新設した国内選考会やTリーグでの勝利など日本独自の選考ポイントを付与することでシングルス代表を選出する予定だった(団体戦代表の3人目はダブルスの相性も考慮して強化本部の推薦で決定)。
しかし、世界ランクで自動的にシングルス2枠が決まれば、事実上、国内の選考結果は反映されないことになる。今年、必死にポイントを稼いできた選手の努力は水の泡となりかねないのだ。
日本協会の宮崎義仁専務理事は4月にITTFから「NOC(各国・地域オリンピック委員会)が団体戦の出場枠を獲得した場合、最終的にはNOCが代表3人とシングルス出場者2人を決定する」という方針が示されていたと説明。発表との不一致点について、日本オリンピック委員会(JOC)を通じて国際オリンピック委員会(IOC)とITTFに問い合わせているというが、心中穏やかではないだろう。