中村俊輔、本田圭佑、遠藤保仁…日本代表「FKの名手」の系譜は途絶えてしまうのか(下)
久保健英の心意気や良し!
近年のJリーグは、コロナ禍の影響もあるだろうし、練習時間が限られていることも関係しているのだろうか、FKの名手は誰か、と聞かれてもパッと思い付かない。
ちなみに各クラブとも、外国人選手がFKキッカーを占めているかというと、案外そうでもない。むしろ、GKのファインセーブに阻まれている確率の方が高いだろう。
GKの能力を上回る破壊力、精度、あるいはブレ球などタイミングを外すシュート技術を身につけないと世界はもちろんのこと、Jリーグでも通用しない時代になっているようだ。
日本代表は南アW杯以降、ブラジル、ロシアと2大会連続してW杯で直接FKを決めていない。
たとえば久保建英は自ら進んでFKキッカーに名乗りを上げるが、彼にしてもカタール行きが決まっているわけではない。
それでも、その心意気を大いに買いたい。言うまでもないが、彼に続く自信と野心に満ちたキッカーの出現にも期待したい。(おわり)