巨人・菅野はメジャー再挑戦を諦めず…“実質エース”愛弟子・戸郷翔征の成長も後押し

公開日: 更新日:

「まだ、諦めていないらしい。一応、マークは続けています」とは、さるメジャー球団の米国人スカウト。16日のDeNA戦で約1カ月ぶりの一軍マウンドに上がった巨人菅野智之(32)が今オフ、再びメジャー挑戦する可能性があるというのだ。

■約1カ月ぶりの登板で6敗目

 先月20日にコロナ陽性判定を受けた菅野はこの日、6回6安打3失点で6敗目。MAX152キロを記録するなど球威は戻りつつあるが、メジャー入りを目指してポスティング申請した2020年オフとは置かれた立場は激変している。

 今季はこれで6勝6敗(防御率3.61)。4月には右ひじの違和感を訴え、離脱した。昨季も6勝7敗(同3.19)。足やひじの違和感などで4度も登録を抹消され、数字的には2年連続9勝の戸郷翔征(22)にエースの座を譲っているのが現状である。

■愛弟子にエースの座を譲り

「その戸郷の成長が、菅野のメジャー再挑戦を後押しする可能性はあると思う。菅野にとって戸郷は、入団当初から目をかけ、自主トレでも面倒を見てきた、いわば愛弟子です。その愛弟子が、入団4年目の今季、ついに2ケタ勝利をマークし、殻を破りかけている。世代交代が進み、後顧の憂いなくじゃないが、メジャー再挑戦に打って出る環境は整いつつある。菅野も今年10月で33歳。メジャーという夢をかなえるには残された時間は少ないですから。問題は、14勝2敗、防御率1.97という抜群の成績を残した20年ですら交渉がまとまらなかったメジャー球団から、今の状態で引きがあるかどうかということですけど」(巨人OB)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

  3. 3
    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

  4. 4
    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  1. 6
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

  2. 7
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  3. 8
    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

  4. 9
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  5. 10
    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ

    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ