クイーンズ駅伝5度優勝の元監督が提言 「マラソンと駅伝選手はできるなら分けるべき」
実業団の女子駅伝日本一を決める27日の全日本実業団女子駅伝は、資生堂が2時間12分28秒の大会新記録で16年ぶり2度目の優勝を果たした。
見応えがあったのは最長のエース区間3区(10.9キロ)だ。先頭を走る東京五輪マラソン代表の一山麻緒(25)に30秒遅れでタスキを受けた同五輪5000メートル代表の広中璃梨佳(22)が7キロ過ぎに追いつき、その後は同1万メートル代表の新谷仁美(34)も加わり、抜きつ抜かれつの展開。9キロ過ぎからは広中と新谷の一騎打ちとなり、広中が1位でタスキを渡すも、2位の新谷が1秒差で区間賞を取った。
男子は来年元日に全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)を控えているが、女子の実業団チームにとって「最大のイベント」ともいわれる大会が終わった。マラソンで来年の世界選手権や2024年パリ五輪を目指す者は、そちらの練習に専念できるわけだが、
「マラソンと駅伝選手はできれば分けた方がいい」というのは、04年アテネ五輪金メダルの野口みずきを指導した藤田信之氏だ。藤田氏はワコールの監督時代、今大会で史上初の4連覇を含む5回の優勝経験がある。