千賀が5年総額102億円、育成出身初のメジャーリーガー誕生にソフトバンクがニンマリのワケ

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 ひと山いくらでプロ入りした選手が、今や誰もが憧れるメジャーリーガーである。

 メッツと5年総額7500万ドル(約102億円)の契約を結んだ、千賀滉大(29)。内訳は契約金が500万ドル(約7億円)で、年俸は1400万ドル(約19憶6000万円)。今季、ソフトバンクから貰っていた年俸6億円が3倍以上に膨れ上がった。

 育成ドラフト出身選手として初のメジャーリーガーとなった千賀は、10年の育成ドラフト4位でソフトバンクに入団。この年のドラフトは斎藤(日本ハム)、大石(西武)、福井(広島)の「早大三羽烏」が話題になり、愛知の県立蒲郡高出身の無名投手を気にかける者は皆無だった。年俸も270万円で、周囲とのレベルの差に心が折れかけたこともあったという。

 それでも最終的に世代の頂点に立っていたのは自分だった。ソフトバンクは千賀のみならず、甲斐や牧原、周東、石川、大関など育成出身の主力が少なくない。

 ソフトバンクの球団OBは「千賀のメジャー入りで、さらに拍車がかかることになるかもしれない」とこう話す。

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