不祥事の日本バドミントン協会「独裁」銭谷前専務理事がいまだ院政を画策
元職員による横領を組織的に隠蔽し、今年11月に団体トップ2人が辞任に追い込まれた日本バドミントン協会。
11月末に会長と専務理事を選任したが、「独裁」と揶揄された銭谷欽治前専務理事の影響力が色濃く残っているという。
銭谷氏は世界連盟の理事を務めており、任期は2025年5月まで。協会は当初、世界連盟の理事を継続するため、銭谷氏と再契約する方針を明かしていたが、理事会の反発もあり、現時点では白紙に。もっとも、新たに就任した2人のトップは、いずれも銭谷氏と入魂の間柄で、前専務理事は院政を敷こうと画策しているようなのだ。
バドミントン関係者が声を潜めてこう言った。
「銭谷前専務理事は以前から協会を私物化していると批判されている。例えばナショナルチームの選手選考でも私情を挟むことがあり、国際大会で実績を残した選手が代表チームから外れたのも前専務理事のさじ加減ともっぱらです」
バドミントン協会は一連の不祥事を重く見たスポーツ庁から、来年度の強化費を2割削減された。
メダル有力種目の混迷を招いた元トップの責任は重い。