大谷翔平は2023年オフに移籍する? 密着1460日間のエンゼルス番米国人記者を直撃
適正価格は400億円から700億円
──大谷の適正価格は?
「3億ドル(約410億円)から5億ドル(約683億円)の間じゃないですかね」
──メッツのスティーブ・コーエン・オーナーのようなビリオネアならいくら提示すると思いますか?
「とにかく大金。金額は私には答えられません。とんでもない額になるわけですから。実は現時点で、彼にそれだけの大金を払う球団は少なからずあるんですよ。ただ、大谷翔平の人間性を考えると、移籍するにあたって重視するのはお金だけじゃないと思うんです。勝てるチームに行きたい、居心地のいい環境も重視するでしょうから、お金だけの問題ではないと思います」
──大谷が移籍する場合、エンゼルスのように他球団が6人ローテを認めるのでしょうか?
「いい質問ですね。これも私がすぐに答えることはできないんですけども、来季終了後、FAになれば、その問題には必ず直面することになる。そのチームが本当に6人の先発投手を用意するのか、それとも5人の先発投手で彼を中4日で投げさせるのか、かなり大きな話題になるのは間違いないことです」
──シャーザー(メッツ)、コール(ヤンキース)といった強豪球団のメジャーを代表する投手が大谷のために譲歩するとは考えにくいですが。
「確かに、超一流の投手が大谷のために6人ローテを受け入れるとは思えません。大谷が移籍するチームが、中4日ではなく中5日以上で投げる条件を受け入れる投手を1~2人用意できるのであれば、ひょっとしたら柔軟な起用ができるかもしれない」
──大谷が球団を選択するうえで、起用法は避けて通れない。
「彼がどのチームに行こうが避けては通れないことです。エンゼルスにしてもそうですよ。エンゼルスも5人制にするかもしれませんし、コールのようにシーズンを通して中4日で投げ続けられるかどうかは大谷にとっても大きな問題になります」
──投手によっては投球回数、試合数の出来高契約を交わしているだけに、不協和音が生じませんか?
「大谷がFAになった場合、球団と代理人が細かいことまで話し合うので、そこまで大きな問題にはならないかなと思います」