貴景勝は“轢かれたヒキガエル”な負け方が横綱昇進の足かせ…突き押し専門と大型化の弊害
■会見で四つ相撲対策明かすも…
23日の優勝一夜明け会見では、「突き押しはリスクもある」と前置きし、「四つ相撲のような構えや足の持っていき方で押していけば、四つのように取れるのでは」と語った。
横綱昇進に向けた取り口の幅を広げようと努力しているのは明らかだが、取材歴50余年の評論家・中澤潔氏が言う。
「とにかく貴景勝に必要なのは安定感です。今は背水の陣で土俵に上がっているようなもの。もし、横綱になってもファンから『今日は勝てるかどうか』と常にハラハラされ、引退と背中合わせの毎日となりかねない。横綱には『さあ、かかってこい!』という精神的な余裕も必要ですが、今の貴景勝にはそれも期待できない。今から四つで型をつくれというのも無理な話。せめて、もっと粘れるよう、安定感を増すように、下半身を中心にもっと鍛える必要があるのではないか」
土俵に倒れ込んで体が土まみれになる回数が少なくなれば、横綱に昇進しても不安は減るが……。