元小結・千代大龍 幕内での電撃引退に「アイツらしい」の声…エキセントリックな逸話の数々
昨20日、前日まで相撲を取っていた前頭12枚目の千代大龍(34)が突如、引退を発表。この日の朝、協会に引退届を提出した。
当初は今場所前に「体が限界」と引退しようとしたが、師匠の九重親方(元大関千代大海)の説得で現役続行。しかし、19日まで2勝5敗と黒星が先行し、決断に至ったという。とはいえ、十両転落でも月給110万円が貰える。「もったいない」という声もあり、「何かあったのでは」と勘ぐる向きもある。
若手親方は「それが何もない(笑)。元々、エキセントリックな力士なんで」とこう続ける。
「入門直後の2011年3月場所が八百長騒動で中止になった時は、『やっぱり入門しない』と言い出してひと悶着あった。先代九重親方の千代の富士さんの弟子だが、『ここまで、はーちゃん(相撲用語でバカの意味)とは思わなかった』と、育成を兄弟子の千代大海に丸投げてしまったほどです。立ち合いで強く当たってはたく奇襲を多用。ネット上では本名をもじって『MSP(明月院スペシャル)』と揶揄され、千代の富士さんからも『あんなふざけた相撲取ってると張っ倒すぞ』と叱られていた」
かつて2ちゃんねるで「大晦日で暇になった力士だけど質問ある?」とスレッドを立て、正体バレバレの質疑応答を繰り広げたこともあった。
最高位は小結。引退後は焼肉屋になるという。第2の人生に幸あれ、だ。