センバツ優勝を呼び込んだ吉田監督と健人部長の情熱 「横浜野球」伝授には丸3年かかった
山梨学院のみなさん、本当におめでとう! でも、まさか優勝するとは思わなかった。
1日に行われたセンバツ決勝。2点を追う五回に一挙7点を挙げ、7-3で報徳学園(兵庫)に逆転勝ちし、山梨県勢として初の甲子園優勝の快挙を成し遂げた。
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6試合連続で先発したエース・林謙吾がセンバツ史上最多の6勝を挙げ、3失点完投。吉田洸二監督(53)は清峰(長崎)時代の2009年春に続くセンバツ制覇となった。2校で全国優勝した監督は原貢監督(三池工、東海大相模)、木内幸男監督(取手二、常総学院)、上甲正典監督(宇和島東、済美)に次ぎ4人目の快挙である。
甲子園常連校の監督でも多いと感じる采配ミスをほとんどしない。私は21年7月まで3年間、吉田監督に請われて臨時コーチを務めていた。対戦校のデータ分析などもしたが、監督が信用してくれなければ、野手に大きくポジションを変えさせることはできない。大胆に変更することをいとわない監督だ。