スポンサー撤退で国内女子ツアー先細り…小林浩美JLPGA会長の“高飛車改革”で企業に不信感
今年は日本ハム(ニッポンハムレディスクラシック)も新球場が完成したプロ野球に専念したいと冠スポンサーから降りた。女子ゴルフよりもプロ野球が大事だとわかる。
さらに撤退を検討している企業もある。「楽天スーパーレディース」を特別協賛する楽天グループ(株)。理由は主催者JLPGAへの不信感だ。
第1回大会の21年(3日間)は日曜日が最終日になると東京五輪・男子ゴルフ競技決勝とかぶるため、木曜から土曜日の変則開催になった。そこで日曜日は会場を借り切り、楽天GORA会員を対象にしたイベント開催を企画した。会員にツアーと同じコース設定でプレーしてもらおうという狙いだったが、ピン位置はJLPGAに権利があり、イベント開催は許さないと横やりが入って中止になった。試合会場を決める際にもひと悶着あり、「女子プロ協会は融通が利かない。大会開催はあまり意味がない」とあきれているという。
先ごろ女子プロに配布された令和4年度の決算報告書によると協会の累積赤字は5億円になる。剛腕・小林浩美会長が金儲けのため推し進める女子ツアー改革が、いたるところで破綻し始めているのかもしれない。