代理人はメジャー契約に自信満々も…FA藤浪晋太郎を待ち受ける「マイナー危機」の厳しい現実

公開日: 更新日:

 オリオールズからFAとなっている藤浪晋太郎(29)。代理人のスコット・ボラス氏は今月上旬に行われたウィンターミーティングで「2、3球団と交渉を進めている」としたうえで、「1球団からオファーを受けており、藤浪はメジャーにおいて大いに需要がある」と話した。

 昨オフ、1年325万ドル(約4.2億円)で入団したアスレチックスでは34試合を投げ5勝8敗、防御率は8.57も、7月にトレードでオリオールズに移籍すると、リリーフで好投を見せる場面もあり、30試合で2勝0敗、防御率4.85とやや改善。チームの地区優勝にも貢献した。

 そんな藤浪は現在、海の向こうでどんな評価を受けているのか。メジャーに詳しいスポーツライターの友成那智氏はこう話す。

「正直、マイナー契約に留まる可能性も否定できません。オリオールズに移籍した7月の防御率は13試合で2.93と良かったのですが、これはアドリー・ラッチマンやジェームズ・マッキャンといった捕手と相性が良く、配球面で2人に助けられたことが大きいと見ています。8月以降は失点を重ねる場面が目立ちました。速球やスライダーなどボールの質は良くても、相手チームに配球などを研究されたうえに、制球が悪化。チームはポストシーズンに進出しながら、ベンチ入りメンバーからは外れた。走者を背負った場面でのリリーフとしてはなかなか使いづらい。当然、先発をするにしてもあの制球では計算ができません。せいぜい、リリーフの7、8番手といったところでしょう。そうなると、仮にメジャー契約を勝ち取ったとしても、今季年俸の325万ドルの半分以下、1年150万ドル程度が妥当ではないか。それどころか、年俸15万ドルのマイナー契約を提示する球団があっても不思議ではありません。このクラスの投手の契約がまとまるのはだいたい年が明けが多い」

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