陸上1500m田中希実 記録から見る決勝への道…救済措置で準決勝進出、運を活かせるか?

公開日: 更新日:

【パリ五輪】陸上女子1500m

 2日に行われたパリ五輪陸上5000mで予選敗退した田中希実(24)の落胆は大きかった。「現実が受け入れられない。自分の中での五輪が終わってしまったような気持ち。5000で(力を)出し切ってから、1500はただ楽しむだけというイメージだった。今は気持ちを持っていけない」

 そのコメントを聞いた陸上関係者は6日の1500mへ向けて「気持ちの切り替え」を心配していたが、メンタルトレーナーの児玉光雄氏(追手門学院大特別顧問)はこう語る。

「昨年の世界陸上(世陸)8位入賞の得意種目で想定外の結果となり、落胆が大きかったのでしょう。それは最高の自分をイメージしていたからです。普通の人ならショックを引きずりますが、田中は世界で戦うアスリートで、しかも多種目に挑戦している。そのような経験は何度もしている。一晩寝て、いつもと同じような生活リズムで練習を行えば平常心に戻るのは早いものです」

 そして迎えた1500m予選。1組目に登場し、序盤から先頭でレースを引っ張ったが4分4秒28の11着。予選突破の6着以内に入れなかった。しかし、残り200mでアイルランドの選手と接触し、大きく順位を下げたことで救済措置により8日の準決勝に進めることになった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動