レスリング須崎優衣は“自爆”の初戦敗退で大号泣…終了間際に逆転許した「悪い癖」とは
【パリ五輪】レスリング女子50キロ級
日本のお家芸でまた大波乱が起きた。
昨6日、連覇を狙った須崎優衣(25)がビネシュ・フォガット(29=インド)相手に敗退。五輪、世界選手権合わせて5度頂点に立った絶対女王が初戦で姿を消した。
須崎は終始、決め手に欠き、奪った得点は相手の消極的な姿勢で得た2点のみ。最終の第2ピリオド残り10秒でバックを取られて逆転負けを喫した。
「パリ五輪に人生を懸けて、レスリングだけをしてきた。オリンピックチャンピオンになる器ではなかった」と大粒の涙を流した須崎は敗因について「まだ分からない」と多くを語らなかったが、悪癖が出たともっぱらだ。
レスリング関係者がこういった。
「得意のタックルから相手の体勢を崩すのがうまいが、完璧主義なところがあり、絶妙なタイミングで入るタックルにこだわる余り、相手を見過ぎて無駄に時間を使う傾向がある。きょうの試合で決め手を欠いたのは悪い癖が出たのです」
東京五輪後、総合格闘技選手と合同練習したり、今年5月には多くの格闘家を輩出するロシア最南端のダゲスタン共和国に単身で武者修行に出るなど、他の競技から貪欲に技術を吸収してきた。