今さら政治家をありがたがるスケート連盟の旧態依然…汚職理事から献金もらった自民・長島会長が4選の噴飯
今となっては「化石」というほかない。
日本スケート連盟が先日、フィギュアスケート女子元日本代表の宮原知子氏(26)を新理事に選出。フレッシュな人選の一方で、衆院議員で元防衛副大臣の長島昭久会長(62)が再任。2019年の会長就任から4期目だ。
この長島会長といえば、東京五輪を巡る汚職事件で逮捕・起訴された大会組織委員会元理事の高橋治之被告(80)側から計65万円の献金を受け取っていたことが発覚。2人は慶応幼稚舎から大学まで同じという先輩後輩の間柄。長島会長はのちに返金したが、連盟はそんな“いわくつき”の政治家をトップに据え続けている。
スポーツ団体で政治家が会長に就任するのは、国からの強化費目当ての意味合いが強かった。強化費は選手に直接支給されるのではなく、スポーツ庁から文部科学省の外郭団体である日本スポーツ振興センター(JSC)に「運営交付金」として入り、各競技団体に分配される。強化費の多寡は、国会議員の政治力がモノをいう時代が続いたのは確かだ。
が、スケート連盟は複数の競技を抱えて支出が多い団体とはいえ、政治家がトップにもかかわらず、23年度は約4億5800万円の赤字だった。