巨人1位・石塚裕惺 野球好きの両親が施した多種多様な「英才教育」…体操、水泳、英語、トロンボーンにソロバン
中学時代は県内の強豪・佐倉シニアに所属。そのころから康直さんが指導することはほとんどなくなり、時折アドバイスするにとどめるようになっていた。
当時の主なサポートは佐倉シニアへの送迎と食育だ。
「たくさん食べるように、気付かないようにシレッと少しずつ茶碗を大きくしていきました。最後の方はどんぶりサイズを食べられるようになっていましたよ。不満はこぼさずキチンと平らげていました」(明世さん)
花咲徳栄(埼玉)へ進学し、レギュラーに選ばれたのは1年秋。入学当初は慣れない寮生活に戸惑いもあったという。
「選手が実家に帰れるのは5月5日のこどもの日と、年末年始くらい。初めて帰ってきた時は、『入寮した直後はお腹の調子が良くなかった』と漏らしていました」(明世さん)
康直さんも言う。
「入学当初はバッティングで悩んだ時期があったのか、スイングの動画を送ってきて『どうなってる?』と尋ねられたこともありました。それでもグチや弱音を私は聞いたことがありません」