公開日: 更新日:

「最高知『古典』に学ぶ、成功の戦略」江上剛著

 経済のグローバル化によってますます競争激化の様相を呈しているが、厳しい状況の中で勝ち抜いていくためには、自分の価値や目標を見定め、磨き、貪欲に学ぶ姿勢が必要だ。そこで今回は、仕事の極意を古典から学ぶビジネス書や、生きた教養として話題のリベラルアーツなど、ビジネスシーンで戦いに挑むための武器となる4冊を紹介しよう。

「君命に受けざる所あり」。これは中国の兵法書「孫子」の言葉だ。戦いの場では臨機応変な対応が不可欠で、君主の命令を聞くだけでは混乱に陥ることもあるということだが、これは現代人の戦いの場であるビジネスシーンにも通じるものだ。

 例えば、福島第1原発の事故の際、故・吉田昌郎所長は東京本社の注水中止命令に反して注水を続け、これによって原子炉の爆発を防ぐことができたといわれている。この判断もまさに「君命に受けざる所あり」だ。

 また、JALの大西賢会長は、再建に至る過程で「とにかく現場に足を運んだ」と語っている。現場を知らなければ実態は見えず、これを怠るビジネスパーソンは部下を混乱に陥らせる独り善がりな舵取りをしてしまうだろう。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由