【マイナンバー制度】いよいよ開始されるマイナンバー制度。それで何が変わるのか?
「マイナンバー制度番号管理から住民を守る」白石孝、清水雅彦著
マイナンバー制度は実は発想段階から目的や効果をしっかり吟味したわけではない。民主党政権下で本格検討されたものの、いったんは廃案。安倍内閣に代わって新たに導入が決まったものの、その運用などは大きく変わっていた。つまり「まず番号ありき」で使い方は後から考えるという管理大好き役人の体質がもろにあふれているのだ。
本書は薄い冊子ながらもマイナンバー制度に対して最も厳しい見方に立つ本の一つ。利便ばかりを説くハウツー本はほどほどに、制度がもたらす負の側面をしっかり自覚しておきたいものだ。(自治体研究社 926円+税)