【プロパガンダの過去と現在】「戦争法案」騒動で弱腰に終始した大手マスコミ。その裏には権力によるプロパガンダの歴史が深く横たわっている。

公開日: 更新日:

「たのしいプロパガンダ」辻田真佐憲著

 プロパガンダと聞くと恐ろしげな洗脳を連想するのは実は間違い。なぜならプロパガンダは敵に立ち向かう国民が心を高揚させ、欣喜雀躍(きんきじゃくやく)しながら盛り上がっていくものだからだ。本書はこんな立場で書かれた若手メディア研究家の著作。

 たとえば昭和初期には海軍の現役軍人が宝塚歌劇に原作を提供した「太平洋行進曲」があったし、ロシア民謡の「カチューシャ」は田舎娘が恋人のソ連軍兵士を思う歌詞で国民に戦争宣伝をしていた。現代日本では百田尚樹の「永遠の0」などの「右傾エンタメ」や自民党がユーチューブとニコニコ動画を利用して作った「教えて!ヒゲの隊長」アニメまでを取り上げて論じている。(イースト・プレス 800円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が