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「さくら餅 縄のれん福寿」有馬美季子著

 文政6(1823)年正月、お園が営む日本橋小舟町の料理屋「福寿」に10歳の少年・連太郎が下男の勘助と昼食を食べにきた。聞くと、2人は連太郎の母親・千鶴を捜すため信州・高遠藩から出てきたという。藩士の父が無念の死を遂げ、家は取り潰しに。連太郎の将来を危惧した千鶴は、息子を養子に出し、どこかに消えたという。お園は、料理を気に入り毎日通ってくる連太郎に2階の空き部屋を提供する。 そんな中、日本橋では恒例の大食い大会の日が近づく。当日の料理を担当することになったお園は、連太郎から聞いた故郷の五平餅を出すことに。千鶴を見つける手がかりが得られるかもしれないと思ったからだ。

 お園の作る温かな料理の数々が連太郎の心を包み込む人情時代小説。(祥伝社 630円+税)

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