「アルカイダから古文書を守った図書館員」ジョシュア・ハマー著、梶山あゆみ訳

公開日: 更新日:

 西アフリカのマリ共和国トンブクトゥはイスラム文化が栄えた地で、貴重な古文書を持つ家庭が多かった。だが、かつてアフリカを支配したフランス人がそれらを盗んで本国に持ち帰ったことから、住民は古文書を隠すようになった。

 アフマド・ババ研究所の調査官ハイダラは古文書を保存するために住民を説得し、古文書を買い取って図書館に集めていた。しかし、コーラン以外の古文書を認めないアルカイダ系勢力がトンブクトゥに迫る。

 ハイダラは古文書保存の専門家などの自宅に古文書を隠すことを決意し、イスラム警察の目を盗んで金庫を買い集め始める。

 37万点もの古文書を救出した図書館員の行動を描くノンフィクション。

(紀伊國屋書店 2100円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる