「話しベタですが…」浅田次郎ほか著

公開日: 更新日:

 北海道生まれの歌人・穂村弘は、本屋で目当ての本が見つからなかったとき、なんとなく自力に固執して、店員にきけないことがあったり、電車で席を譲ろうとしても「どうぞ」の一言が言えないこともあり、「他人に声をかける」ことにハードル感覚を覚えるという。ほかに、辛酸なめ子「タメ口コミュニケーション」、山口瞳「人前で話す」、村上春樹「無口なほうですか?」、浅田次郎「寡黙と饒舌」など古今の書き手32人の珠玉のエッセー集。

 どれもが「話す」ということに何らかの関係があるエッセーで、「はじめまして、のハードル」「会話はキャッチボール…?」「喋るばかりが能じゃない」と3章に分けて収録されている。

(河出書房新社 1600円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  2. 2

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  4. 4

    3人の婚外子…菊川怜の夫・穐田誉輝氏“暴かれたスネの傷”

  5. 5

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  1. 6

    橋本環奈のパワハラ疑惑のこと? 嵐・二宮和也の正月番組のワンシーンが視聴者の間で物議

  2. 7

    橋本環奈《山本舞香と友達の意味がわかった》 大御所芸人に指摘されていたヤンキー的素地

  3. 8

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  4. 9

    夏菜の二の舞か?パワハラ疑惑&キス写真で橋本環奈に試練…“酒浸り”イメージもそっくり

  5. 10

    いまや大谷ドジャースこそ「悪の帝国」だ…カネ&人気&裏技フル活用でタンパリング疑惑まで