<112>教官夫人として学生の料理を試食
九月七日、卒業式まであと二十日に迫った。
十六時、桃地は一旦海上保安学校を出て、舞鶴総合病院へ向かった。
彩子の病状は小康状態だ。自分でトイレへ行ったり、着替えたりすることができる程度で、普通の人の三分の一も食べられない。
彩子はベッドで桃地を待っていた…
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