「台湾に何が起きているのか」福島香織著
8月、ペロシ米下院議長の台湾訪問に中国は猛反発。台湾海峡周辺で大規模な軍事演習を行い、大陸から発射されたミサイルのうち5発は、我が国の領土である与那国島からわずか80キロほどのEEZ内に着弾。台湾問題は、もはや日本にとっても無関係ではいられない事態となっている。
緊迫化する台湾問題の深層を、歴史を振り返りながら解説したリポート。
ペロシ訪台を阻止しようと、習近平主席はバイデン大統領とのオンライン会談で「火遊びをすれば自分も燃える」と恫喝(どうかつ)したという。そのペロシ訪台が、米中それぞれにとって意味するもの、習近平が台湾統一にこだわる背景、さらに軍事侵攻の可能性まで論じながら、日本が台湾問題とどう向き合うべきかを説く。
(PHP研究所 1111円)