(20)母子ともに壮健がなによりだ
一睡もしていない目に、朝の陽射しが鋭く刺さる。
濡れた砂でも詰められたのかと疑うくらいに、体が重い。それなのに気が高ぶっていて、ちっとも寝つけそうにない。
夜が明けてから帰宅してみると、父親はすでに仕事をしており、一心に筆を動かしていた。祈るように、愛おしむよう…
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