「看護師の正体」松永正訓著
「看護師の正体」松永正訓著
看護師は、患者にとってもっとも身近な存在だが、看護師が具体的にどのような仕事をして、どのような体験を積み重ね、いかに頼りになる存在になっていくのかは、あまり知られていない。さらに看護師の医者や患者との向き合い方や、看護に対する考え方も病院や病棟ごと、それぞれの看護師によって異なる。
本書では、1973年生まれの千里さんという実在の女性の体験を通し、看護師という仕事の舞台裏を紹介するお仕事本。
看護師になるための勉強にはじまり、新人ナースから一人前になるまでの階段、病棟勤務や救急外来、手術室担当、さらに女の世界での闘いや恋愛事情まで。
千里さんの成長を振り返りながら、医師の下働きではなく、その仕事によって医師を助けることもある看護師の仕事の奥深さを伝える。 (中央公論新社 990円)