元関脇・隆乃若さん 資格取得&講演活動で“相撲道”邁進中
「実は力士を引退してから宅地建物取引士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、ファイナンシャルプランニング技能士、AFPなど8つの資格を取得しました。やはり親方の言葉が頭に残り、背中を押されたんでしょうね。資格の勉強で得た知識を今後、生かしていければと思ってます」
10年に発覚した大相撲の野球賭博事件、11年の八百長問題では、多くの力士が処分される中、鳴戸部屋は無縁だった。
「相撲界が浮世離れしてるといっても、法を守るのは人として当然なこと。それをしっかり教えてくれたのが親方でした。一時は不祥事続きで、大相撲は存続の危機さえ叫ばれましたね。時代も変化していく中、力士も一般人と同じ感覚で生活する必要があると思います。正直、親方の厳しい指導に反発し、やめていく人もたくさんいた。でも、私は鳴戸部屋に入門し、親方に指導していただいて本当に良かったと思ってます」
最近は講演活動が多いとか。
「講演の原稿はほとんど自分で書いています。チャレンジの大切さを軸に、人生やモチベーションアップをお話しします。フリープロデューサーの大谷由里子さんが主催する『全国・講師オーディション』では初出場で準優勝に輝きました。この5月7日にはNHKカルチャー青山教室で『ここが知りたい!大相撲の見方、楽しみ方』を講演します。育てていただいた相撲界に恩返しするためにも、ひとりでも多くの方に、大相撲の魅力、力士の魅力を伝えていけるよう頑張ります」
都内に夫人と長女の3人暮らしだ。