アルフィー高見沢俊彦 処女小説の気になる中身と執筆秘話
「THE ALFEE」のリーダー、高見沢俊彦(63)が文壇デビュー。小説誌「オール読物」9月号に処女作「音叉」を発表し、佐藤正午氏の直木賞受賞作に次ぐ目玉としてラインアップを飾っている。
22日の発売当日、某都内大型書店に平積みされた山はすでに低く、売れ行きは上々の様子。本紙記者は「たかみーの小説が読める日を心待ちにしていたの!」とコーフン気味に話す50代女性に出くわした。
執筆のきっかけは、同誌の昨年11月号に寄稿した愛読書にまつわるエッセーだった。高見沢が萩原朔太郎やヘミングウェーといった東西ジャンルを問わず多くの本に囲まれて育ったことを知り、ビビビッときた編集サイドから打診したという。
1970年代を舞台にバンドでプロデビューを目指す若者の恋と葛藤を描いた青春小説。音楽にまつわるストーリーだが私小説ではなく創作だ。今回掲載された原稿用紙100枚分の執筆期間は、約半年。多忙なライブツアー中も楽屋でメークの合間を縫って書きためたという。担当編集者によると「これまでの膨大な読書量で培ったセンスや語彙は本物。文学、音楽、恋愛、そして青春群像と、さまざまな角度で読者の方に共感いただけるのでは。高見沢さんならではの世界観が満載です」。