生島ヒロシさんが振り返る 20歳で片道切符のアポなし渡米

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 フリーアナウンサー30周年の生島ヒロシさん(67)。20歳の時に片道切符で渡米し、お金ナシ、仕事ナシから大学を卒業。そんな苦労時代の教訓がフリーアナの今を支えている……。

  ◇  ◇  ◇

 大学時代には学生運動が盛んでその時に挫折を味わい、20歳で思い切って片道切符で渡米したんです。最初はハワイ。初めて飛行機に乗ってハワイに着いても知人はいないし、仕事をしようにもビザがない。受け入れ先も何もない、まさに“アポなし”渡米でした。

 とりあえず日系人が経営している安いホテルに泊まり、「どうしよう」と困っていた時、たまたま出会った飛行機関係の仕事をされてる日本の方がサンフランシスコに行くらしく、「サンフランシスコには語学学校がタダのとこもあるから、一緒に行こうよ」とやさしく言ってくれて、タダで連れていってくれたんですよ。でも、機内で見知らぬ白人とずっと話していたら、ホテルに着いた途端、「見知らぬ人と話すな!」と怒り出して。サンフランシスコは当時からゲイタウンで有名でしたから、「その人はソッチ系の人か」と思ったんです。怖くなって、その方が眠った隙にホテルから逃げました(笑い)。

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