快進撃止まらぬ中村倫也 称賛される“アメーバ的演技”とは

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 中村倫也(32)の快進撃が止まらない。映画「アラジン」で、主人公のアラジンの吹き替えを担当し、中村の声を目的に吹き替え版を見る人が続出。今期のドラマ「凪のお暇」(TBS系)ではアンニュイなイケメン役で話題だ。

 芸能リポーターの川内天子氏は「今一番、目のパワーがある俳優」と分析するが、どこが人気の発火点なのか。中村といえば、昨年NHKの連ドラ「半分、青い。」で注目されたが、菅田将暉(26)や松坂桃李(30)と同じトップコート所属。後輩の菅田や松坂に比べて“遅咲き”の印象だが、芸歴14年にして、映画約30作、ドラマ約80作、ミュージカルや舞台約25作と、とにかく仕事が絶えない。「ホリデイラブ」(テレビ朝日系)ではDV夫、「初めて恋をした日に読む話」(TBS系)では知性派イケメンとあらゆる役を網羅している。コラムニストの桧山珠美氏がこう言う。

田中圭さんや高橋一生さんと同じで、知名度が後からついてきた実力派。バイプレーヤーで、個性を出すというより、どんな作品にも合わせられるアメーバ的な演技を積み重ねてきたところにようやっと光が当たりはじめたといえます。どの角度からも光を放ち、しかもいろんな表情を見せる、プリズムのような演技の幅。作品の中で個性を押し出していないだけに、ファンには発掘したかのような、私だけの感覚もあります。一過性の人気とは異なる実力派です」

 お楽しみはこれからだ。

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